CSV ファイルを開いてピボットテーブルを作成できます。行 と 列 に 1 つ以上のフィールドを置き、値 を複数追加して(合計、データの個数、重複しない値の数、平均、中央値、最小、最大)集計します。小計と総計は、ほかのセルを足し合わせるのではなく、常に元の行から計算します。値を選ぶとその元になった行を確認でき、完成した表は CSV または XLSX でダウンロードするほか、エディターで開いたりグラフにしたりできます。列のプロファイル タブではすべての列の内容を調べられ、SQL タブでは複数のファイルにまたがる SELECT クエリを実行できます。処理はすべてブラウザー内で行われ、ファイルはアップロードされません。
列のプロファイルでわかること
| 型 | 整数、小数、true/false、日付、日時、文字列のいずれかです。空でないすべての値が一致する場合にだけ、その型になります。整数と小数が混在する列は小数、日付と日時が混在する列は日時となり、それ以外の組み合わせは文字列になります。型に一致する値の割合も表示されます。 |
|---|---|
| 空白セル | 空、または空白だけのセルです。ほかのすべての統計から除かれます。 |
| 値の種類と上位の値 | 列に含まれる値の種類の数と、出現回数の多い上位 10 個の値です。値は書かれたとおりに厳密に比較するため、paid と paid は 2 つの値になります。 |
| 文字数 | 最も短い値と最も長い値の文字数です。絵文字やアクセント付きの文字も 1 文字として数えます。 |
| 先頭のゼロ | 00731 のように、0 の後に数字が続く値の数です。これらは通常、文字列のまま扱うべきコードです。 |
| 余分な空白 | 先頭または末尾に空白がある値の数です。 |
| 重複した行と空の行 | すべてのセルがそれより前の行と同じ行と、すべてのセルが空白の行です。 |
| 数値の要約 | 数値の個数、正確な合計、正確な最小値と最大値(書かれたとおりに表示するため、4.50 は 4.50 のまま)、平均、標本標準偏差、中央値、第 1 四分位数と第 3 四分位数、5~20 個の等幅の区間によるヒストグラムです。 |
数値とみなされる値と、結果の精度
数値とみなされるのは、小数点にピリオドを使う単純な 10 進数です。符号(省略可)、数字、小数部(省略可)、指数(省略可)で構成される -12.5、120.00、3e5 などが該当します。桁区切りは使えないため、1,234 が 1234 や 1.234 として読み込まれることはなく、12 kg、$5、1,5 も数値ではありません。
合計、最小値、最大値は正確な 10 進演算で計算します。そのため 0.1 + 0.2 の合計は正確に 0.3 になり、9007199254740992 と 9007199254740993 のような 16 桁の ID 2 つでも、本来の最小値、最大値、合計が保たれます。
平均、標準偏差、四分位数、ヒストグラムは一般的な倍精度浮動小数点で計算するため、四分位数が 16.049999999999997 のように丸め誤差を含むことがあります。倍精度で正確に表せない値は、これらの統計から除かれ、別に数えられます。対象となるのは、±9,007,199,254,740,991(`Number.MAX_SAFE_INTEGER`)を超える整数、有効数字が 15 桁を超える小数、1e-1000 のように倍精度には大きすぎる値や 0 に近すぎる値です。こうした値が見かけ上の 0 になったり、隣の値と同じになったりすることはありません。すべての値が該当する場合、平均と四分位数は空になります。
四分位数は、並べ替えた値の間を線形補間して求めます。列の最初の 100万個の数値までは正確な値です。それを超える場合は、再現可能なランダム抽出による 100万個の値から求め、近似値として表示されます。
ピボットテーブルを作成する
- ファイルを開くか、テキストを貼り付けるか、サンプルを使います。ピボットテーブル タブが開き、列名から推測した最初のレイアウトがすでに組まれています。
- 行 では フィールドを追加 で最大 4 つのフィールドを追加できます。最初のフィールドがいちばん外側のグループになります。順序は矢印で入れ替え、× で削除します。
- 列 には最大 3 つのフィールドを追加でき、その値が表の上部に横に並びます。空のままにすると、グループごとの一覧になります。
- 値 では、集計方法 と 列 で計算する内容を選びます。値を追加 で最大 8 つまで追加できます。
- 合計と個数では、計算の種類 を使って各値を総計・行集計・列集計に対する比率で表示できます。
グループはセルの文字列そのもので作られます。North と North は別のグループになり、空白のセルは(空白)という 1 つのグループとして表示されます。01067 のようなコードも先頭のゼロが保たれます。前後の空白をまとめて同じグループにしたい場合は、先に CSV のクリーニング で空白を削除してください。
| 行数 | 値の列の内容にかかわらず、グループに含まれる行の数です。 |
|---|---|
| データの個数 | 選んだ列のうち、空でないセルの数です。 |
| 重複しない値の数 | 選んだ列で、書かれたとおりに比べて異なる値の数です。小計・総計ごとに数え直します。 |
| 合計・最小・最大 | 列に含まれる数値を、正確な 10 進演算で計算します。 |
| 平均 | 正確な合計を数値の個数で割り、有効数字 15 桁に丸めた値です。 |
| 中央値 | 中央にある数値です。数値が偶数個のときは、中央の 2 つの正確な平均になります。 |
小計と総計の計算方法
行グループごとの小計 をオンにすると、外側の行グループごとに、その下の項目の後へ小計の行が入ります。総計の行と列 をオンにすると総計の行が加わり、列フィールドがある場合は総計の列も加わります。これらの小計・総計はどれも、上のセルを足し合わせるのではなく、ファイル内の該当する行から計算します。そのため、平均・中央値・重複しない値の数も小計や総計で正しくなります。たとえば全体の平均はすべての金額の合計を金額の個数で割った値で、グループごとの平均をさらに平均したものではありません。また、2 つの地域で購入した顧客も総計では 1 人として数えます。
数値として集計する値のうち、n/a や 12 kg のように数値でないセルは除外され、その件数が表の下に表示されます。空のセルは無視します。ファイル内の小数点の記号 をコンマにすると、1,5 は 1.5 として読み取ります。桁区切りや通貨記号を含む値は、数値として読み取りません。
行はラベルまたは任意の値で、昇順・降順に並べ替えられます。小計がある場合は、各階層がその親グループの中で並べ替えられます。小数点以下の表示桁数 と 桁区切り(,)を使用する は表示だけを変えるもので、ダウンロードにはすべての桁が含まれます。
値の詳細データの表示、エクスポート、レイアウトの再利用
- 表の値を選ぶと、その元になった行が件数とともに一覧表示されます(表示は先頭の 1,000 行まで)。すべての行を CSV でダウンロードできるほか、1,000 行以下ならエディターで開けます。終わったら ピボットテーブルに戻る を選びます。
- 先に行を抽出 を使うと、条件に一致する行だけでピボットテーブルを作成します。表の上の行に、集計に使った行数が表示されます。
- 完成した表は CSV または XLSX でダウンロードできます。小計・総計にはラベル付きの行と列があり、数値は正確な桁のまま書き出されます。XLSX では、有効数字が 15 桁を超える数値は Excel で丸められないよう文字列のまま残します。書き出されるのは固定の表で、Excel 上で配置を変えられるピボットテーブルではありません。
- グラフにする を選ぶと、小計と総計を除いた明細の行を CSV グラフ作成 に送ります。そのため、同じ値が二重に数えられることはありません。
- 保存したレイアウト では、レイアウトをこのブラウザーに保存できます。レイアウトをエクスポート と レイアウトをインポート を使えば、小さな JSON ファイルとして別の端末に移せます。レイアウトで使っている列が別のファイルにない場合は、代わりの列を選ぶか、そのフィールドを外します。
結果を正しく読み取るために
001041のようにゼロ埋めされた ID の列は、先頭のゼロがあるため文字列として報告されますが、値自体は数値として解釈できるため、合計や平均が表示されます。これらは無視してください。先頭のゼロの件数から、その列が数量ではなくコードであることがわかります。- 数値の列が文字列と推定される場合、たいていは
n/a、12 kg、小数点のコンマ、桁区切りなど、例外的な値が 1 つ含まれています。型に一致する値の割合で一致した件数がわかるので、残りは CSV ビューアー で探してください。 - 日付として認識されるのは ISO 形式(
2026-03-25、2026-03-25T14:30:00Z)だけです。11/03/2026は 11 月 3 日とも 3 月 11 日とも読めるため、文字列になります。 - 値の種類の数は、1 列あたり 10万種類までは正確です。それを超えると出現回数の多い 50,000 種類だけを保持するため、値の種類の数と上位の値は近似値になります。重複した行の数は、異なる行が 50万種類見つかるまでは正確で、それ以降は表示されません。
大きなファイルと上限
25 MB、10万行、250 列、200万セルまでのファイルは対話的に開けます。2万行まではレイアウトを変えるたびにピボットテーブルが更新され、それより多い場合は ピボットテーブルを集計 を選びます。さらに大きなファイルはストリーミング方式で読み込みます。ファイル全体で集計 を選ぶと、バックグラウンドのワーカーがファイルを分割して読み込み、プレビューだけでなくすべての行を集計します。列のプロファイルも大きなファイルで同じように動作しますが、SQL タブは対話的に扱える上限内のファイルでのみ使えます。
ピボットテーブルの上限は、行グループ 2万個、列グループ 200 個、完成した表のセル 100万個です。中央値と重複しない値の数では、最大 400万個の値をメモリ上に保持できます。上限を超えると、途中で切れた表ではなく、どの上限を超えたかを示すエラーが表示されます。画面には先頭の 500 行と 60 列分の値を表示し、ダウンロードには表全体が含まれます。分析はこのタブ内で実行され、CSV がサーバーに送信されることはありません。
例
6 件の受注データで、1 件は金額が空、1 件は n/a です。レイアウトは 行 に region、列 に month を置き、値は amount の合計と customer の重複しない値の数の 2 つです。下はダウンロードした CSV で、見出しは英語表示の画面で書き出したときの表記です。n/a は合計から除外され、その旨が表示されます。総計の顧客数は、2 つの月の列の 2 + 3 ではなく 4 になります。C02 が両方の月に購入しているためです。
order_id,month,region,customer,amount 001041,2026-01,North,C01,19.90 001042,2026-01,South,C02,4.50 001043,2026-01,North,C01, 001044,2026-02,North,C03,19.90 001045,2026-02,South,C02,120.00 001046,2026-02,South,C04,n/a
region,2026-01 · Sum of amount,2026-01 · Distinct values of customer,2026-02 · Sum of amount,2026-02 · Distinct values of customer,Total · Sum of amount,Total · Distinct values of customer North,19.9,1,19.9,1,39.8,2 South,4.5,1,120,2,124.5,2 Grand total,24.4,2,139.9,3,164.3,4
よくある質問
総計の平均が、上の行の平均を平均した値と一致しないのはなぜですか?
小計と総計は、ファイルの元の行から計算し直しているためです。注文が多いグループは、少ないグループよりも全体の平均に大きく影響します。グループごとの平均をさらに平均すると正しい値になりません。中央値や重複しない値の数も同様です。
結果を Excel のピボットテーブルとして開けますか?
XLSX でダウンロードされるのは、完成した表と小計・総計を含む通常のシートです。Excel 上で操作できるピボットテーブルではありません。配置を変えたい場合は、ここでレイアウトを変更してからもう一度ダウンロードしてください。
列のプロファイルの標準偏差が Excel の STDEV.P と違うのはなぜですか?
プロファイルに表示されるのは標本標準偏差(n − 1 で割る)で、Excel や Google スプレッドシートの STDEV.S と同じです。STDEV.P は n で割るため、標本が小さい場合はより小さな値になります。